【転職実態調査】転職満足度を分けるのは“準備の質”|転職満足層・不満足層の比較で見えた、職務経歴書の作成環境と工夫の違いとは
circus株式会社(所在地:東京都中央区、代表取締役:⽮部 貴志)は、転職経験のある20代~30代の男女384名に対し、職務経歴書の作成と転職活動の満足度に関する調査を実施しました。
調査概要
調査内容:転職活動と職務経歴書に関する調査
調査対象:25歳~34歳の男女800名
調査期間:2025/11/26~2025/11/27
調査方法:インターネットによるアンケート
有効回答数:384(転職経験者のみを対象)
※本調査を引用される際には、「circusCAREER調べ」と必ずご記載ください
【前回調査】
面接社数の最適解は7〜10社|転職満足度が高い人が実践した適切な面接機会の作り方と転職準備とは
https://circus-career.jp/articles/report01
調査結果サマリ
職務経歴書の作成において、転職活動に満足している層の74.1%がデジタルツールを利用している一方で、満足はしていない層での利用率は56.1%に留まった。
職務経歴書の作成時に工夫した点では、転職活動に満足している層は「応募企業ごとに内容を最適化する」や「第三者の添削」を積極的に行っているのに対し、満足はしていない層の37.8%は特に何もしていないと回答しており、行動量に明確な違いが見られた。
職務経歴書作成における生成AIの利用率は全体で16%程度と発展途上。ただし、満足している層においては「部分的に利用」「参考程度」といった補助的な使い方が主流であり、AIに全て任せるのではなく、自身の作成支援ツールとして上手に活用している様子がうかがえる。
Ⅰ. 転職活動の満足度|転職経験者の約6割が「満足」
まず、直近の転職活動全体を通して、満足いく結果になったかを調査しました。

調査の結果、「満足している」と回答した人は57.3%と過半数を占めた一方で、42.7%の人は「満足はしていない」と回答しており、二極化した結果となりました。
同世代の転職活動において、なぜ満足度にこれほどの差が生まれたのでしょうか。今回の調査では、職務経歴書にフォーカスし、満足できた層と満足はできなかった層における「職務経歴書の作成プロセス」について比較・分析しました。
Ⅱ. 職務経歴書の作成方法|満足している層の7割強が「デジタル作成」
次に、職務経歴書の作成に「どのようなツールを使用したか」を調査・比較したところ、両者の作成環境に差が見られました。

転職活動に満足している層では、WordやExcelなどのオフィスソフトや書類作成に特化したWebサービスといった「デジタルツール」で作成した方が74.1%と、大多数が効率的な作成方法を選んでいることが分かりました。
一方で、満足はしていない層を見ると、「デジタルツール」の利用率は56.1%に留まり、42.7%が「手書き」で作成していることが分かりました。これは満足層と比較して約1.7倍の高い比率となります。
修正や複製が容易なデジタル作成に対し、手書きは書き直しに多大な労力を要します。この作成プロセスの非効率さが、活動全体の負担となり、結果として満足度の低下に繋がっていると考えられます。
Ⅱ. 職務経歴書の作成時間|目安は1〜3時間
続いて、職務経歴書の作成にかかった時間(情報収集や推敲を含む)を比較しました。

結果として、両者ともに「1時間〜3時間」がボリュームゾーンとなり、作成時間の長短そのものには、満足度を分けるほどの大きな乖離は見られませんでした。
満足している層の内訳を見ると、7割以上が「3時間未満」で作成を完了しています。これは満足はしていない層と比較しても大きな差はなく、多くの人が短時間で作成を終えていることから、時間をかけて作ることが必ずしも良い結果に直結するわけではないと言えるでしょう。
ただし、「1時間以下」については、満足はしていない層の方がやや高い割合(34.8%)を示しています。このことから、「1〜3時間程度」を目安に、ツール等を活用して効率よく作成することが、質とスピードを両立させる最適なバランスであると考えられます。
Ⅳ. 職務経歴書の工夫点|満足層と不満層で「2倍以上」の行動差
次に、職務経歴書の作成時にどのような工夫を行ったかを比較したところ、満足度を分ける行動の差が浮き彫りになりました。

まず、満足はしていない層では、「特に何もしていない」と回答した割合が37.8%という結果となりました。これは満足している層の2倍以上の数値であり、工夫をしないまま自己流で作成していることが分かりました。
一方で、満足している層の工夫点については、「応募企業ごとに内容をカスタマイズした」と回答した割合は34.6%と、満足はしていない層との実施率に約2.3倍の差がありました。同様に、「第三者(転職エージェントなど)に添削・レビューを依頼した」割合についても、満足している層は33.6%であり、満足はしていない層の約2.1倍となりました。
一社一社に合わせて内容を作り込む「個別最適化」の手間を惜しまない行動量の差こそが、結果としての書類通過率を高め、自身の転職活動に対する満足度に繋がっていると考えられます。
Ⅴ. 職務経歴書の作成における生成AI活用|全体の約8割が活用していない結果
昨今、身近な相談相手としても日常に浸透しつつある生成AIですが、職務経歴書の作成においてはどうでしょうか。

生成AIの利用有無を満足度別に見ると、両者ともに「利用していない」が8割以上を占めており、職務経歴書の作成においては、まだ浸透していない現状がうかがえます。
しかし、その内訳を詳しく見ると、満足している層は生成AIの利用率が合計で18.6%と、満足はしていない層よりもやや高い傾向にあります。中でも特徴的なのが使い方です。満足している層においては「部分的に利用した」「参考程度に利用した」が大半を占め、「全面的に利用した」人はわずか0.9%に留まりました。
職務経歴書は、個人の経験や成果を言語化する必要があるため、生成AIにゼロから丸投げをしてしまうと、具体性に欠ける内容になってしまいます。満足している層のように、生成AIを文章の推敲や構成のヒントを得るためのサポーターとして上手に取り入れられるかどうかが、現時点での生成AIの活用におけるポイントであると考えます。
自身の経験を深く理解し言語化することが条件となるため、一定ハードルは高いものの、今後ノウハウが蓄積されるにつれて、強力な武器になっていくことが予想されます。
Ⅵ.職務経歴書における悩み・反省|「正解が分からない」「言語化が難しい」
最後に、職務経歴書の作成において「大変だったこと」や「反省点」を自由記述で聞いたところ、多くの求職者が「様式やフォーマット・経験の言語化・作成時の作業効率の悪さ」に悩みを抱えていたことが分かりました。
■フォーマット・書き方
「様式が決まってなさすぎて、どういうものにすればいいか検討がつかなかった。あまり実例が出てこなくて迷った。」(企画・管理系/20代女性・静岡県)
「フォーマットから理解しておらず、職務経歴書への解像度を上げるところから始めるのが大変だった。」(マーケティング・クリエイティブ系/20代女性・千葉県)
■自己分析・数値化
「いままで具体的な数字を意識して仕事していなかったため、『売上が〇%向上した』などの具体的なアピールポイントを書くことが出来なかった。」(販売・サービス系/20代女性・岩手県)
「これまでの経験を説明しながら自分の強みを具体的に示す必要があり、経験と強みを結びつけることが難しく感じた。」(営業/30代男性・京都府)
■客観視・作業効率
「自分ではしっかり書けていると思っていても、第三者が読むと疑問に思うような表現になっていたりして、何度も読み返して考えるのが大変だった。」(販売・サービス系/20代女性・奈良県)
「手書きは間違えたらやり直しになるため、かなり面倒だった。」(販売・サービス系/30代女性・三重県)
Ⅵ. 総括
今回の調査から満足度の高い転職を実現している人は、効率的な方法で作成し、第三者の添削などの工夫を取り入れていることが分かりました。一方で、生成AIの活用はまだ進んでおらず、多くの求職者が作成そのものに手間をかけている現状があり、書類作成の環境にはまだ改善の余地が残されています。
キャリアが多様化する現代において、求職者は「自分の未来をどう描くか」という本質的な思考にこそ時間を割くべきだと考えています。しかし、前回の調査でも明らかになった通り、十分な面接機会を得て納得のいく選択をするためには、応募書類の完成度を高めることも疎かにはできません。
思考する時間を確保しながら、選考通過率も高める。この両立を実現するためには、テクノロジーを活用して作業を効率化することが不可欠です。求職者にかかる作成業務の負荷を軽減し、後悔のない意思決定を行うための「本質的な準備」に集中できる環境を作ることが、納得のいくキャリア選択において重要であると言えるでしょう。
会社概要
【circus株式会社について】
circus株式会社は、「ともに、HRに正解を。」をミッションに掲げ、HR領域における構造的な課題に、テクノロジーと人の力の両面から挑むHRTech企業です。
採用企業とエージェントを繋ぐプラットフォーム「circusAGENT」をはじめ、企業人事向け業務支援SaaS「circusHR β」、求職者とキャリアアドバイザーをマッチングする「転職AGENT Navi」など、HR領域における構造的な課題に応えるプロダクトを展開。採用・転職・経営判断などの、あらゆる意思決定を支えるビジネスインフラの構築に取り組んでいます。
業界最大級のデータ基盤と、ユーザー起点で設計されたプロダクト、そして現場に根ざした「おせっかい」な支援スタイルを強みに、人と組織が「後悔のない意思決定」をあたりまえにできる社会の実現を目指しています。
所在地:〒104-0031 東京都中央区京橋1-13-1 WORK VILLA KYOBASHI 9F
代表者:代表取締役 矢部 貴志
設立日:2017年7月
資本金:29,560,000円(資本準備金含む)
事業内容:HR Tech・プラットフォーム事業、人材獲得支援事業
URL:https://circus-group.jp/
■求職者向けサービス
履歴書・職務経歴書作成サービス「ととのう応募書類」:https://circus-career.jp/services/totonou
転職準備ポータルサイト「circusCAREER」:https://circus-career.jp/
エージェントマッチングサービス「転職AGENT Navi」:https://service.circus-group.jp/circus/agentnavi/
【本リリースに関する報道関係からのお問い合わせ先】
circus株式会社 広報チーム宛
e-mail:circus-pr@circus-group.jp
